しめ縄の由来

日本で一番古い歴史書とされる古事記に記されている、天岩戸*1の日本神話にあるとされています。 天岩戸に隠れていた天照大神を八百万の神々が連れ出した際、もうそこに戻れない様に岩戸に縄を張ったとされています。しめ縄の「しめ」には神様の占める場所という意味があると言われています。

*1[ 天の岩戸 ]
古事記に登場する天の岩戸(あまのいわと)とは、日本神話の中に出てくる岩で出来た洞窟です。 そこに太陽の神である天照大神が隠れた際に、世界が闇に包まれてしまったという「天の岩戸隠れ」伝説があります。

 

しめ縄を飾るとは

しめ縄が飾られている場所は、神聖な領域と現世を隔てる神域の役割があり、年神様の居場所に不浄なものが入らない様にする意味があります。神社や大きな岩など、神の宿る場所に張られるものです。それが自分の家にも神様が宿るにふさわしい場所であることを示す為に飾るようになりました。 そうして新年を迎えるにあたり、年神様を迎える場所には「しめ縄」を飾る文化が生まれました。邪気を払う為にも「しめ縄」は家の周りに張り巡らせていました。次第にしめ縄は縁起物のお飾りを付け現代の形に変化していきました。お正月飾りのしめ縄は、玄関だけではなく、台所、トイレ、車(車庫)、物置、日常で使うものなど、災い除けや日頃の感謝、神様の依り代*2として飾ります。

*2「神様の依り代]
神霊が宿る場所や物のことです。神道の儀式において重要な役割を果たします。

一般的には玄関や神棚にしめ飾り・しめ縄を飾ることが多いです。上記でも述べているように、水回り(浴室、トイレ、洗面所、キッチン)や車(車庫)、物置、各お部屋、企業などでは日常で使用されている道具、機械類、重機、トラックなどに付けられます。これらにしめ縄を付けるのは、邪気を払い災い除けとしての意味があります。

■ 玄関・・・一般的にはワラで出来た玄関玉〆が多いです。最近ではリース型であったり、材料が水引やペーパーラフィア、竹などが使われた飾りも多く、時代に合わせたしめ飾りも多いです。 (※年神様を迎える場所としての目印)

■ 神棚・・・神棚にはゴボウ〆か俵飾りが飾られます。その他に神具などがあるので、それに合わせてお米、塩、水、お酒などをお供えします。一般的にはその他に神幕、酒口、榊(松、ゆずり葉など)を飾ります。家庭よってはミニ門松やまゆ玉(ハギ エダ)なども飾られます。(※家庭内で神道の神様を祀るための場所)

■ 水回りその他・・・この地域では輪〆が一番多いです。1ヶ所に付き1セットを付けます。車には最近は本当に少なくなりましたが、車の車内用のミニタイプがあります。車庫や物置などは小さめの玄関玉〆を飾るご家庭もあります。飾るものや飾り方は各家庭によって様々です。(※邪気を払い、災い除けの為に)

 

神棚で知っておきたいこと

神棚といってもどうして家庭内にあるのでしょう?

神棚は家庭内に神道の神様をお祀りするための場所になります。一般的には、神社で祈祷を受けたお札を祀り、必要なお供え物を供えて祀ります。日本では古来より全てのものに神様が宿っているという、「八百万(やおよろず)の神」の考えがあり、尊敬や感謝の気持ちを表して、それを大切にしてきました。自分の家にも神様が宿ると考え、自分たちをお守りして下さる神様を目に見える形で祀るため、家の中にも神棚が設けられるようになりました。神棚はリビングなど明るく清潔で家族が集まりやすい場所が最適です!

 

神棚を設置する良い方向

一般的には「太陽が昇る東向き」や「日差しがよりよく降り注ぐ南向き」が良いとされていますが、西や北の方角でも問題はありません。神棚の方角に絶対的な決まりはありません。

風水においては、北東の鬼門や南西の裏鬼門は不吉な方角とされる考えから、神棚の設置も同様に避けるべきという考えもあります。但し、あくまでも風水的な見解であり、神棚の方角に厳密な決まりはありません。近年では住宅内でも設置場所が限られる場合もありますので、結果的にご家族が集まりやすく、落ち着いてお参りが出来る場所を選ぶのことが大切です。

 

神棚の飾り方

 

基本的な飾り方はありますが、地域や各ご家庭により飾り方も色々あるようです。

① ゴボウ〆または俵飾り
② 紙 垂
③ 神 幕
④ ミニ門松
⑤ 榊(榊立て)
⑥ 神鏡
⑦ 瓶子(酒口)
⑧ 水器(水)
⑨ 米
⑩ 塩
⑪ 灯籠&篝火(ローソク立)

A 天照皇大神or伊勢神宮の御神札
B 氏神様の御神札
C 崇拝する神社の御神札

神棚へのお参りの仕方

交換せずにずっと同じお札を祀っている
年末年始のタイミングなどに、お札を頂いたもしくは購入した神社に納めて、お焚き上げして頂いてから、新しいお札を受けるようにしましょう。

神棚を掃除せず汚れたまま放置してしまう
神様を祀る神聖な所になるので、掃除せずに放置したままだと神様に失礼にあたります。出来れば日頃からこまめに掃除をして、綺麗な状態を保つのが望ましいです。

長期間お参りもせずに放置してしまう
常に見守って頂いている神様への感謝を込めて、神棚は毎日の朝夕(出来なければ1日1回)にお参りをするのが基本です。長期間お参りもせず、お供えも差し上げないのは神様に対して失礼にあたります。

お供えするものにも注意を払いましょう
神様にお供えしていけないものは、神道では「不殺生(ふせっしょう)」の教えから、牛や豚など四足歩行の動物が入った食べ物を神棚にお供えするのは避けるべきとされています。また、ご利益を願って宝くじや貯金通帳などを置くこともあまり良くないと考えられています。神棚は願掛けをする場所ではなく、神様に感謝を伝える場所なので、基本的に祭祀と関係のないものは置かないようにしましょう。

 

神棚の設置場所でタブーとされること

神棚が汚れやすい場所(水回り、キッチンなど)は避ける
神様は穢れを嫌います。水回り(トイレや洗面所付近)は基本的に避けましょう。

ひと気がなく、お参りがしにくい場所(寝室等)
気軽にお参り出来ない場所はタブーとされています。個人の部屋や寝室については閉鎖的になるので避けましょう。

玄関やドア付近など人通りが多い場所
神様にとって落ち着かない環境は避けましょう。玄関や階段、ドア付近など出入りの激しい場所。

神棚の上を人が通る場所(上の階に部屋などがある場合)
住宅事情の関係から希望の場所に設置が難しいケースもあります。そうした場合は、「雲」「空」「天」などと書いた紙を神棚の真上に貼ることで、「神棚の上には何もない」という表現をし、神様に敬意を払います。

お仏壇と向かい合わせやお仏壇の上部になる場所
向かい合わせで置くとどちらかにお尻を向けてしまうことになるので、向かい合わせになる場所は避けましょう。上下に配置すると神様と仏様に優劣をつけてしまうことになり、失礼にあたるとされています。

神棚を見下ろしてしまう場所
必ず目線よりも高い位置にお祀りするようにし、お参りの際に神様を見下ろす形にならない様に設置してください。

 

お正月飾りに関するQ&A

ここではよくお問い合わせを頂く、お正月飾りに関しての質問に対してお答えしています!

Q1. 神棚に付けるゴボウ〆の向きはどっち向きに付けたらいいのですか?
A.一般的にはゴボウ〆は神棚に向かって、太い方が右になるように取り付けます。理由としては神道では古来から左が「神聖」右が「俗」とされてきたため、神様から見て左が上位という考えから、しめ縄(ゴボウ〆)を船の形になぞらえた入船が一般的です。

Q2. ゴボウ〆に付ける紙垂は何枚が正しいのですか?
A.一般的には4枚垂らすのが基本です。ですが地域によって「二垂・八垂」などもあります。しめ縄同様、清浄で神聖な空間を示すとういう説や、雷を(稲妻・稲光)を象徴し雷が多い時期は稲が実りやすいとされ豊作を願う意味があるという説があります。

Q3. しめ縄はいつから付けて、いつ頃外したらいいのですか?
A.本来はお正月準備の開始日、「すす払いの日」「正月事始め」といわれる12月13日以降と言われています。ですが近年ではクリスマスが終わり、リースやツリーを片付ける、12月25日以降に飾る家庭が多いです。ではより良い日は?「八」には末広がりという意味もある為、12月28日に飾ると縁起が良いとされています。大安に飾る方も多いです。縁起の悪い日としては、29日は「二重苦」「苦」とも読めるため、この日は避けられる方が多いようです。しかし近年では29日を「ふく」と読み「福」を呼ぶのに縁起の良い日とする地域もあるようです31日も「一夜飾り」と呼ばれ神様に失礼にあたるとされてます。

いつ頃外したらよいのですか?地域によって違いますが、関東では1月7日にお正月飾りを外して七草粥を食べる風習があり、関西では1月15日にお正月飾りを片付けているようです。ですがこれにとらわれず、近くの神社で行われる「どんど焼き」に合わせて外されることも多いようなので、個人がそれぞれ自由に外して良いかと思います。

Q4. 神棚は何故付けるのですか?
A.自分の家にも神様が宿ると考え、自分たちをお守りして下さる神様を目に見える形で祀るため、家の中にも神棚が設けられるようになりました。家族の繁栄や厄除け、家内安全、無病息災などを祈願する為です。また、神様に感謝の思いを捧げ、日々の平穏を祈願し、心のよりどころにすることが出来ます。

Q5. 神棚の前でしてはいけない行為はありますか?
A.神棚の前で寝ることは禁止されていませんが、神棚は寝室をはじめとする家族が集まりにくい場所に設置すのは基本的によくないとされています。また神棚に足を向けることは、神様に失礼にあたるので避けましょう。

Q6. 神棚にはお札だけでお祀りしてもいいものですか?
A.全く問題ありません。最近では住宅事情の変化もあり、神棚を置けない方やお札のみをお祀りしたいという方も増えています。近頃はお札立てやおしゃれなモダンな神棚も販売しています。

Q7. 神棚にはどのようにお参りをしたらいいですか?

A.神棚へのお参りは、神社に参拝する時と同じ方法で構いません。「二礼二拍手一礼」が基本です。
1. お参り前に手や口を清める
2. 神棚の前でお辞儀を2回する(二礼)
3. 柏手(かしわで)を2回打ち、祈願する(二拍手)
4. 最後にもう一度深くお辞儀をする(1礼)

Q8. 雄蝶雌蝶(オチョウ・メチョウ)ってどういう意味がありますか?
A.お正月に神棚に飾る縁起物で、子孫繁栄などの意味が込められています。神棚に飾る際は、向って右にオチョウ(雄蝶)、左にメチョウ(雌蝶)を飾ります。

Q9. 熊手ってなんで縁起ものなのですか?
A.熊手はその形が熊の手に似ていることに由来して名付けられ、穀物や落ち葉などを「掃き込む・かき込む」ことから「運や福をかき込む・かき集める」縁起物として扱われるようになり、商売繁盛や開運招福を願うようになりました。
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Q10. ウラジロは何故お正月に使われるのですか?
A.ウラジロはお正月の縁起物として用いられるのは、次のような色々な意味があります。葉の裏が白いことから、「裏まで白い気持ちで新年を迎えたい」という願いや、葉が対に広がっていることから「夫婦円満」、枯れずに新しい芽が出てくる姿から、「常に栄える」という願いもあります。葉の裏が白いことから「ともに白髪が生えるまで」あるいは「心に後ろ暗いところがない」などの色々な願いが込められています。

 
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